舞台「コリオレイナス」
今日、午後からお休みをとり、といっても結局仕事が片付かなくて、出発時間ギリギリ16時ごろまで仕事してましたが(^^;)
(みんなに「あれ?今日午後から休みじゃなかった?」って言われつつ)
大阪のシアタードラマシティにて蜷川幸雄演出・舞台「コリオレイナス」を観てきました。
席は前から6列目の通路側。
肉眼でしっかり役者の方々の表情がハッキリと見える距離。
前過ぎず後ろ過ぎず・・・いい感じ。

途中休憩15分を挟んだ、上演時間3時間20分
セットも蜷川さんらしくシンプルかつ荘厳。
鏡や緞帳など場面場面で効果的に使用されているマジックミラー
舞台ほぼ全体を埋め尽くす階段

シェイクスピア特有の膨大なセリフ量も、みごとなくらいに自身の体に身につけている俳優のみなさん。
途中、チョッとしたセリフの言い回しに笑いが起こりつつ、コリオレイナスの悲劇へと突き進んでいく舞台に目が釘付けでした。

あまりにも実直で自らを偽ることができながゆえに高潔とたたえられながらも傲慢な態度になり、謙虚という言葉を受け入れることができなかったコリオレイナスの悲劇。
その時々の状況判断をしながら態度を二転三転させる人民。
ちょっとした一言で、人々を扇動することもでき、扇動もさせられてしまう恐さ。

歴史は繰り返す、じゃないけども、現在にも十分にあてまることかも。
思わず私も、傲慢になってないか?謙虚を忘れてないか?自分の意志は?って自問自答しちゃいました。

唐沢さんの舞台上でのあの迫力ある渾身の姿(声が少し枯れて、かすれてた感じがしのも納得かも)
白石さんの独特のオーラというべき迫力・貫禄を体感できて感激
(階段を昇る後姿の神々しさは流石!としか言えません)
勝村さんの迫力(TVドラマではどちらかというと動より静のイメージだし)
ラストでの勝村さんのアノ表情がとても印象的。どうとるべきなのか。。。

4月にはイギリスで開催される演劇フェスティバル「BITE ―バービカン・インターナショナル・シアター・イベント―」での上演
。きっと大絶賛あびること間違いないでしょう〜。

※4月は彩の国シェイクスピアシリーズ第17弾・喜劇「恋の骨折り損」を観劇予定。
 コチラもいまから楽しみです♪

彩の国シェイクスピア・シリーズ第16弾『コリオレイナス』
演出:蜷川幸雄
原作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:唐沢寿明、白石加代子、勝村政信、香寿たつき、吉田鋼太郎、瑳川哲朗 ほか

(コリオレイナス関連HP)
http://www.saf.or.jp/p_calendar/geijyutu/2007/p0123.html

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